三本烏兎さんの明日はどっちだブログ。

明日をより良いものにするために奮闘しているアラサー女のブログ。

出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと、一気読みしました。

 

 

本書はかなりヒットされていて、気になっておりました。

したらば、文庫化なっていたのですかさず購入。

病院の待合で読むにはマニアックなタイトルですが、著者の文章力の高さに思わず一気読みしてしまいました。

最近、集中力がない私でしたが楽しい読書体験ができました。

 

内容と感想

内容はタイトル通り、作者の実体験をもとにしております。

出会い系サイトで70人の人に会って、本をすすめまくった書店員さんの話です。

作者、奈々子さんは結婚されておりましたが、家を飛び出して夫と別居。

職も失ってしまったので、一からです。

友達もいない狭い世界で生きてきた彼女でしたが、とある本に出会い系サイトのことが書いてあって登録してみました。

サイト「X」たぶん、実際にあるのだと思います。婚活アプリではなくお話したい人が掲示板みたいなところに書いて、場所指定して30分話せるというものです。

しかし、中には下心ある人もいますし、出会い系サイトであることには間違いないですね。

当初、奈々子さんはセクシー書店員というプロフィールを書いていたそうですが、変な人がひっかかるようです。

奇抜なものではないと誰でも目にしてもらえないと思ったそうですが、途中でサイトXに登録して長い方にアドバイスもらいます。

そうして、出会って本を紹介していきます。

私も本が好きですが、本当の本好きな方はジャンルが本当に広いですね。

「日本のセックス」が一番最初に出会った人に紹介した本です(笑)下心あったので。

本書の最後には紹介した数々の本が一覧としてあります。奈々子さんに私も本を紹介してもらいたいです。

こう言って数々の人が紹介して、と人気になっていくのです。

まるで修行のようにこなしていきます。

これはすごいです。奈々子さんの本の知識もさることながら、初対面の人と会うのってすごく気疲れしますよね。

それでも、段々奈々子さんのステージがあがっていることがわかります。

私も実はマッチングアプリをやってみたことがありますが、中身のない人とか変な人とか見わけつかないときあります。段々、人を見る目が養われていきます。

そして、本を読まなさそうな人にもおすすめの本を紹介できるほどの本好き。

ヴィレッジヴァンガードという雑貨も本も売っているサブカル書店の店長をされていただけあります。大学時代に出会ったその書店に刺激を受けて、ずっとされていたそうです。ですが、いつしか本が売れない時代になって雑貨だけを売りさばくうち、むなしさを感じていきます。

この本は人との出会いと奈々子さんの人間的成長、あとこれからの書店の在り方を模索していく話でもある気がします。

 

奈々子さんの本の紹介はとても生き生きとしており、その本にとても興味がわきます。

奈々子さんも感じていることのようですが、最近はまるでAmazonからひっぱってきた書評が横行しており「書評が死んでいる」は私も感じていたことでした。

私もブログで本を紹介しておりますが、内容に関してはネットから引用しております。

ネットはとても便利ですが、同じ言葉ばかりが拡散している気もします。

実際に読んだことがなくても、その本のだいたいの情報が集まるのはいいのか、わるいのかですね。

 

奈々子さんはこの体験が仕事につながるとかそんなことは考えておりませんでした。

たくさん出会って、気持ち悪い人にも出会いましたが、それ以上に得るものがあったのでしょう。思ったのですが、小説を書く人は気持ち悪い人多いのかな(笑)

ネットで自作の電子書籍を売っている人がぼそぼそ話してて、感想を求められたけど会話にならなかった、とか、ポルノ小説を送り付けてくるやつとか、いやですね。

そこでは奈々子さんやめませんでした。

やめるべきタイミングでやめます。

これは本当に実話でしょうか。とてもキリのいい濃い人たちとの出会いで幕を閉じます。

あっさり、この体験から書店の仕事が決まり夫と正式に別れ、終わりが素晴らしいです。

人に寄り添える本屋さんに奈々子さんはなったんだと思います。

ちょっと涙腺がゆるみました。

 

狭い世界で「こうでなくてはいけない」じゃなくて、とても自由に人と会っていいのだと、肩が軽くなる内容でした。

大人になって、友達などできるはずがない、職場の人間関係こじらせたら終わりだ、と人目を気にしてびくびくして生きている人(私だわ)もっと、扉をあけていくのもアリです。奈々子さんは33歳で一年間動いていったわけです。

もちろん、忠告してくる周囲の人はいます。そんなの危ないよ、やめておきなさいって。危ない人にも実際会ってますよ。

でも出会うことで日々の輝きを取り戻した奈々子さんにとって「あなたの助言は床に落ちているホコリみたい」という言葉でよくわかりますよね。

言い放ったわけではないですよ、章のタイトルね。

 

出会った遠藤さんとの関係も素敵。簡単に男女の関係になれそうですけど、きっとそうならない適度な距離感。とてもいい友人。

花田奈々子さん、三月に新刊が出るそうです。

『シングルファーザーの年下彼氏の子供2人と格闘しまくって考えた「家族とは何のか問題」のこと』

これも気になりますね。

もっと気軽に本を読んで、人と出会っていきたい、仕事にも向き合っていきたいと私は思えました。人との出会いは勇気がもらえますね。

 

冒険はいつだってできるのです。